kindle出版でペーパーバック化するために必要なページ数は?
kindle出版でペーパーバック化するために必要なページ数は?
Gemini解説
KindleDirect Publishing(KDP)でペーパーバック(紙の書籍)化する場合、クリアすべきページ数には明確な境界線があります。
結論から言うと、最低限必要なのは 24ページ ですが、本としての見栄え(背表紙)を考慮すると 80ページ以上 を目指すのが一般的です。
ページ数の2大境界線
| ページ数 | 出版の可否と状態 |
| 24ページ 未満 | 出版不可能(Amazonのシステムでエラーになります) |
| 24 〜 79ページ | 出版可能(ただし、背表紙は無地になり、文字を入れられません) |
| 80ページ 以上 | 出版可能(背表紙にタイトルや著者名を印刷できます) |
💡 「標準カラー」を選ぶ場合のみ例外
本文の印刷オプションで「標準カラーインク」を選択した場合のみ、最低ページ数が 72ページ に跳ね上がります。白黒印刷やプレミアムカラー印刷であれば24ページから可能です。
現実的なおすすめのボリューム
もし電子書籍(Kindle)の原稿をそのままペーパーバックにする場合、電子書籍ではちょうどいい分量に見えても、紙にするとページ数が足りなくなるケースがよくあります。
本としてのクオリティと、背表紙に文字を入れる条件をクリアするための目安は以下の通りです。
背表紙ありの最低ライン:80ページ
文字数の目安:約20,000 〜 30,000文字
しっかりしたビジネス書・実用書:100 〜 150ページ
文字数の目安:約30,000 〜 50,000文字
ページ数が足りないときのテクニック
もし24ページ、あるいは80ページに少し届かないという場合は、以下の構成要素を付け足してページ数を「底上げ」するのが印刷用データを作る際の定番の手法です。
前付の充実:扉(タイトルページ)、はじめに、目次をゆったり配置する(各ページ独立させる)。
後付の追加:おわりに、奥付(発行日や著者紹介)、次作の案内、メモ用白ページを入れる。
レイアウト調整:章ごとに必ず「改ページ」を入れ、1ページあたりの行数や余白を少し広めに設定する。
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標準カラーインクとプレミアムカラー印刷の違いは?
KDP(Kindle Direct Publishing)のペーパーバックでカラーを選ぶ際、もっとも悩ましいのが「標準カラー(Standard Color)」と「プレミアムカラー(Premium Color)」の選択です。
この2つの決定的な違いは、「紙の質(厚みと発色)」と「印刷コスト(本の販売価格)」にあります。
2つのカラー印刷の比較
| 項目 | 標準カラー(Standard Color) | プレミアムカラー(Premium Color) |
| 最低ページ数 | 72ページ〜 | 24ページ〜 |
| 使用される紙 | 普通紙(やや薄め・白またはクリーム) | プレスコート紙(厚手で滑らか・鮮やかな白) |
| 発色・画質 | 落ち着いた色合い(インクが紙に沈みやすい) | 鮮やかで高精細(写真やイラストが映える) |
| 印刷コスト | 安い(価格を低く抑えられる) | 高い(標準カラーの約2〜2.5倍) |
| 向いている本 | レシピ本、実用書、教科書、図版入りのビジネス書 | 写真集、絵本、アートブック、ポートフォリオ |
主な違いのディテール
1. 紙の厚みと「裏抜け」
標準カラーは、一般的なコピー用紙に近い質感です。そのため、ページいっぱいに濃い色を印刷すると、裏側のページに少し透けて見える(裏抜けする)ことがあります。
プレミアムカラーは、ずっしりとした厚みと光沢感(テカリすぎない上品なコート感)があるため、両面に色の濃い画像を配置しても裏抜けしにくく、高級感が出ます。
2. 発色のクオリティ
標準カラーはインクジェットプリンタで普通紙に印刷したような、少しマットで落ち着いた(悪く言えば少し、くすんだ)仕上がりになります。文字がメインで、時々グラフやイラストが入るような本に最適です。
プレミアムカラーは高精細なレーザー印刷のような仕上がりで、黒が引き締まり、赤や青などの原色も鮮やかに発色します。
3. 最低ページ数の罠(前述の通り)
意外と見落としがちなのが最低ページ数です。標準カラーは72ページ以上ないと選択すらできません。30〜40ページ程度の薄いレシピ本などをカラーで出したい場合は、自動的にプレミアムカラー一択になります。
どちらを選ぶべき?
基本的には「グラフィックが主役かどうか」で決めるのがおすすめです。
標準カラーがおすすめ:
文字が主体で、料理の工程写真や解説イラストが補助的に入る「レシピ本」や「実用書」
本の定価をできるだけ安くして、手に取ってもらいやすくしたいとき
プレミアムカラーがおすすめ:
完成した料理の写真を大きく見せたい「ビジュアル重視のレシピ本」や「写真集」
ページ数が72ページ未満の薄い本を作るとき
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プレミアムカラー 24ページの標準コストは?
Amazonの日本のストア(Amazon.co.jp)において、プレミアムカラー・24ページでペーパーバックを出版する場合の標準的な印刷コストは、1冊あたり 固定で475円(税込) です。
KDPのコスト計算には非常に重要なルールがあるため、以下の詳細と注意点をあわせてご確認ください。
1. 24ページ〜40ページは「一律定額」
プレミアムカラーの印刷コストは、ページ数によって計算方法が変わります。
24ページ 〜 40ページ:一律 475円(定額)
24ページでも、30ページでも、40ページでも、印刷コストは一律475円から変わりません。
判型(本のサイズ)が、標準サイズであっても、大判サイズ(横が155.5mm超、または縦が228.6mm超)であっても、この枚数内であれば475円均一です。
2. 42ページを超えると「従量課金」になる
もし原稿を調整して42ページ以上になった場合は、計算式が以下のように切り替わります。
42ページ 〜 828ページ(標準サイズの場合):206円 +(ページ数 × 4円)
例:42ページの場合 = 206円 + (42×4円) = 374円
例:50ページの場合 = 206円 + (50×4円) = 406円
例:60ページの場合 = 206円 + (60×4円) = 446円
💡 ここがポイント(逆転現象) 計算を見てお気づきの通り、実は**「24ページで作るよりも、42〜60ページ程度で作った方が、1冊あたりの印刷コストが安くなる」**というKDP特有の価格設定の逆転現象が起きます。 もしページ数に融通が利くのであれば、あえて少しページ数を増やして42ページ以上に調整した方が、コストを抑えて利益(ロイヤリティ)を多く残せる、または本の定価を下げることが可能です。
販売時のロイヤリティ(利益)と最低設定価格の目安
ペーパーバックのロイヤリティは 「(販売価格 × 60%)− 印刷コスト」 で計算されます。
24ページ(印刷コスト475円)の場合
最低設定価格:792円
これ未満の価格に設定すると、著者のロイヤリティがマイナスになってしまうため、Amazonで販売設定ができません。
販売価格を「1,000円」に設定した場合の利益:
(1,000円 × 60%)− 475円 = 125円(1冊あたりの利益)
販売価格を「1,200円」に設定した場合の利益:
(1,200円 × 60%)− 475円 = 245円(1冊あたりの利益)
まとめ
24ページのまま出す場合: コストは475円、本の最低価格は約792円〜。
もし可能なら: ページ数を少し足して「42ページ」以上にすると、コストが374円〜に下がり、最低設定価格も約624円〜に下げられるため、読者が手に取りやすい価格設定にしやすくなります。
プレミアムカラー80ページでは?
Amazon.co.jp(日本国内)でプレミアムカラー・80ページのペーパーバックを出版する場合、1冊あたりの印刷コストは、本のサイズ(判型)によって以下のようになります。
80ページの印刷コスト(1冊あたり)
プレミアムカラーは42ページを超えると「従量課金」になり、本のサイズ(標準サイズか、大判サイズか)で計算が変わります。
| 本のサイズ | 計算式 | 印刷コスト(税込) |
標準サイズ (一般的なA5、B6、四六判など) | 206円 +(80ページ × 4円) | 526円 |
大判サイズ (雑誌サイズ、A4、B5、正方形など)* | 206円 +(80ページ × 5円) | 606円 |
*大判サイズ:幅155.5 mm超、または高さ228.6 mmを超えるサイズ。
24ページ(475円)と比べた時の特徴
24ページの時は一律で「475円」だったのに対し、80ページ(標準サイズ)は526円です。
ページ数が3倍以上に増えているにもかかわらず、コストの差はわずか51円しかありません。
これは先ほど触れた「42ページ以降の従量課金ルール」によるもので、ページ数が増えるほど「1ページあたりのコスト効率」は非常に良くなります。さらに、80ページあれば背表紙にしっかり文字(タイトル)を印刷できるため、本としての見栄えは格段にアップします。
販売時の利益(ロイヤリティ)のシミュレーション
プレミアムカラー・80ページ(標準サイズ:コスト526円)を販売する場合の、価格設定と手元に残る利益の目安です。
最低設定価格:877円(これ以下の価格には設定できません)
販売価格を「1,500円」に設定した場合
(1,500円 × 60%)− 526円 = 374円(1冊あたりの利益)
販売価格を「1,800円」に設定した場合
(1,800円 × 60%)− 526円 = 554円(1冊あたりの利益)
80ページほどのボリュームがあるカラー本(レシピ本や絵本など)であれば、定価1,500円〜1,800円あたりは読者側から見ても非常に納得感のある価格帯になります。
幅155.5 mm、または高さ228.6 mmは何サイズですか?
またコストは?
1. この寸法は何サイズ(判型)?
「幅 155.5 mm、高さ 228.6 mm」という数字は、KDPにおいて「標準サイズ(標準判)」と「大判サイズ(大判)」を分ける、もっとも重要な境界線の数値そのものです。
インチに直すと 「幅 6.12 インチ、高さ 9 インチ」 となり、KDPで一番人気のサイズである 「6 x 9 インチ(152.4 x 228.6 mm)」 が、この標準サイズのほぼ上限に位置づけられています。
日本の一般的な書籍サイズに当てはめると、以下のようなイメージになります。
この数値「以下」= 標準サイズ
A5判(148 x 210 mm)
B6判(128 x 182 mm)
四六判(127 x 188 mm:一般的な単行本)
6 x 9 インチ(152.4 x 228.6 mm:海外のペーパーバック標準)
この数値を「1mmでも超える」= 大判サイズ
B5判(182 x 257 mm)
A4判(210 x 297 mm)
正方形(209.6 x 209.6 mm など)
つまり、A5判や四六判、6×9インチで本を作る場合は「標準サイズ」に収まり、B5やA4、あるいは大判の正方形で作る場合は「大判サイズ」扱いになります。
2. プレミアムカラーでの印刷コストは?
ご指定の「幅 155.5 mm、高さ 228.6 mm」の内側に収まっているか、それを超えているかでコストの計算式(1ページあたりの単価)が変わります。
今回は、前述の「24ページ」と「80ページ」を例に、それぞれのコストを比較します。
① 24ページの場合(一律定額)
24〜40ページの間は、サイズに関わらず一律で定額に設定されています。
標準サイズ(上限以内):475円
大判サイズ(上限超え):475円 ※このページ数であれば、大判にしてもコストは変わりません。
② 80ページの場合(従量課金)
42ページを超えると、1ページあたりの課金単価に差が出ます。
標準サイズ(上限以内):206円 +(80ページ × 4円)= 526円
大判サイズ(上限超え):206円 +(80ページ × 5円)= 606円
まとめ
料理のレシピ本や写真付きの実用書などを作る際、A5サイズ(標準判)に収めれば80ページでも「526円」で印刷できますが、少し大きめのB5サイズ(大判)に広げると「606円」となり、1冊あたり80円のコスト差が生まれます。
手にとって読まれる際のビジュアルの迫力(大判)をとるか、1冊あたりの利益や価格の安さ(標準判)をとるかで選択するのがおすすめです。
ペーパーバック化を想定して、電子書籍としても販売可能ですか?
はい、100%可能です! むしろ、現在のKindle出版(KDP)では「電子書籍(Kindle版)とペーパーバック(紙の本)を両方出す」のが最も効果的な王道の販売戦略とされています。
Amazon上で、同じタイトルの「Kindle版(電子書籍)」と「ペーパーバック(紙の本)」が自動的にひとつの商品ページにまとまるため、読者は好きな方を選んで購入できるようになります。
ペーパーバック化を想定しながら電子書籍としても同時(または先行)販売する場合、知っておくべき重要なメリットと注意点をまとめました。
両方で出すことの強力なメリット
購入率(成約率)が上がる 電子書籍の価格(例:500円)と、ペーパーバックの価格(例:1,500円)が並んで表示されるため、読者視点では「電子書籍がすごくお得に見える(アンカリング効果)」という心理が働き、電子書籍の売上が伸びやすくなります。
電子書籍の利益率は「最大70%」 ペーパーバックは印刷コストがかかりますが、電子書籍は印刷コストがゼロです。そのため、販売価格の最大70%(条件あり、通常は35%または70%)がそのまま著者の利益(ロイヤリティ)になります。
「Kindle Unlimited(読み放題)」の対象にできる 電子書籍をAmazon独占販売(KDPセレクト)に登録すれば、読み放題サブスクの対象にできます。読まれたページ数(KENP)に応じて報酬が入るため、知名度のない状態でも初期の収益を上げやすくなります。
ペーパーバック想定で電子書籍を同時に作る際の「注意点」
両方出すのはおすすめですが、データの作り方において3つの注意点があります。ここを意識しておかないと、後から二度手間になってしまいます。
1. カラー設定の「見え方」の違い
電子書籍: スマホやタブレット、カラーの電子リーダーで読まれるため、RGB(デジタル用カラー)で鮮やかに発色します。
ペーパーバック: CMYK(印刷用カラー)に変換されて紙にインクで印刷されます。デジタル画面で見るよりも、少し落ち着いた(くすんだ)色合いになるため、あらかじめ印刷されることを意識した色味の調整が必要です。
2. レイアウトの形式(固定レイアウト vs リフロー)
ペーパーバック: 印刷するため、1ページのデザインが完全にカチッと決まった「PDF(固定レイアウト)」で入稿します。
電子書籍: もし「レシピ本」や「写真主体の本」など、レイアウトを絶対に崩したくない場合は、電子書籍もペーパーバックと同じ固定レイアウト(EPUBまたはMOBI)で作るのがスムーズです。 (※文字主体のビジネス書などの場合、電子書籍は読者が文字サイズを変えられる「リフロー型」にするのが一般的ですが、カラー図版が多い本なら固定型で統一した方が作りやすいです。)
3. 本文中のリンク(URL)の扱い
電子書籍: 本文中のURLや「ここをクリック」という文字にリンクを設定すれば、読者はタップしてWEBサイトに飛べます。
ペーパーバック: 紙の本なので当然クリックできません。そのため、紙の読者用には「QRコード」を紙面に配置しておく、といった工夫をしておくと両方の読者に親切です。
出版のスムーズな手順
まず「ペーパーバック(紙)」のレイアウト(PDF)を基準に本を完成させる (サイズ、ページ数、余白などを確定させる)
完成したデータを電子書籍用(EPUB等)に出力する
KDPの管理画面で、同じ「タイトルの詳細」から両方を申請する
まずは電子書籍だけを先行して発売し、後からゆっくりペーパーバック版を追加して紐付けることも簡単にできますよ。
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